
シリーズ・特別講義2025
〈身体〉から考える──パフォーミングアーツの視点
コーディネーター&モデレーター:森山直人
(演劇批評家/多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科・教授)
AI、ビッグデータ、IoT・・・。デジタル・テクノロジーの大海原に溺れながら暮らす現代の私たち。けれども、戦争や災害によって「文明」が断絶すると私たちに浮上してくるのは、いつでも私たちの「身体」にほかなりません。あらゆるアートを欲し表現する私たちの「身体」を私たちはいま、どのようにとらえていけばよいのか。昨年度からスタートした演劇舞踊デザイン学科によるこのシリーズでは、今年もさまざまな角度から「身体」と「アート」の複雑で豊かな関係を紐解いていきます。
講師の紹介
やなぎ みわ 美術作家、舞台演出家
神戸市生まれ
京都市立芸術大学美術専攻科修了
美術と舞台の領域を行き来して活動を行い、美術制作では映像や写真のほかに書籍の装丁、立体作品も制作する。
大岡信賞、大佛次郎賞、大佛論壇賞などの文学賞の賞牌(しょうはい)のデザインと制作を手掛けている。
また一遍上人の踊り念仏や連歌にはじまる芸能を研究する「踊躍歓喜プロジェクト」も行っている。
1993年 エレベーターガールをテーマにした作品で初個展
以後、国立国際美術館、東京都写真美術館、猪熊弦一郎美術館など、国内外で個展多数
2009年 第53回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本代表
2010年 演劇活動を開始
2011年~〜2012年
1920年代の前衛芸術の光と闇をテーマにした「1924 三部作」を京都国立近代美術館、
KAAT神奈川芸術劇場などで公演
2013年「ゼロ・アワー東京ローズ最後のテープ」をKAAT・あいちトリエンナーレで公演、
北米ツアーも果たす。2015年に春秋座にて凱旋公演。
2016年 台湾製の特殊車両「舞台車」による野外巡礼劇「日輪の翼」(原案・中上健次)を開始。
2019年 個展「神話機械」の展示会場内にて機械と演者が共演する「MM」(原案・ハイナー・ミュラー)を上演
2021年 台湾文化局の依頼により、歌仔戯「アフロディーテ〜阿婆蘭〜」台湾の
衛武営国家芸術文化中心にて作演出
2024年「舞台車」にて北海道、神戸、大阪で公演
2025年 鳥取県立美術館の開館展にヴェネチア・ビエンナーレ出品の作品が収蔵展示された

~~~coming soon~~~
第2回
月 日(土)13:30-15:00
テーマ:
講 師:
場 所:

OUTLINE
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科
■料金
無料・要予約
■会場
多摩美術大学上野毛キャンパス
Cube棟 206教室
〒158-8558東京都世田谷区上野毛3-15-34
■アクセス
東急大井町線「上野毛駅」下車、環状8号線沿い(瀬田方面)に徒歩5分。
東急田園都市線「二子玉川駅」下車、徒歩12分。
※キャンパス内に駐車スペースはございません。公共交通機関をご利用ください。
INFORMATION
■感染症対策について
今後の感染状況により、一部内容の変更や中止の可能性がございますこと、あらかじめご了承ください。
■演劇舞踊デザイン学科とは
<演劇舞踊コース>と <劇場美術デザインコース>があり、コースごとの専門性を深めると同時に、交差し合いながら上演芸術を学んでいます。
上演芸術界の第一線で活躍する教員が、これからの表現を切り開いていく豊かな人材を育成しています。
■お問い合わせ・主催
多摩美術大学演劇舞踊デザイン 研究室